活動報告一覧 活動報告一覧

どうして薪割りは大切なの?「もしも」に備えて自分や家族の命を守るには

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
どうして薪割りは大切なの?やり方や薪割りの役割って?

日本森の十字社では災害時における薪割りの重要性を伝えるため、定期的に薪割りのイベントを開催しております。

このイベントは様々な方に参加していただき好評なのですが、中には「どうして薪割りが災害時に重要なの?」と疑問の方もいるのではないでしょうか。

災害時に役立つ薪割りを覚えておくことで、いざという時に自分や大切な人の命を守ることにもつながるんですよ。

この記事では薪割りの重要性やその具体的な事例、実際に薪割りをする方法について詳しく解説します。

「備蓄木って何かよくわからない」という方はこちらの記事をご覧ください。

災害時の暖対策に欠かせない備蓄木とは?その使い方・特徴・必要性

薪割りが重要なのはどうして?

災害時薪割りが重要なのは、火を起こすために必須の作業になるからです。

災害が起きた場合、電気やガス・水道などのライフラインが利用できなくなり「暖・炊き出し・明かり」の3つを確保するために火を起こすことがとても大切になります。

この火を起こすとき、重要になるのが薪割りです。

薪を使って暖をとるためには、小さな薪から、大きな薪に火を移していかなけば火をつけることはできません。

災害の際には、「誰か」が助けてくれる保証はなく、最後に自分を助けてくれるのは「自分」しかいないというケースも多く発生します。

そんなとき、薪割りに使うナタなどの使い方を知らないまま使い始めると、重大な事故につながりかねません。

薪割りを含め、自分で火起こしをする技術があることは、大切な命を守ることにもつながるんですよ。

冬の暖が重要だったお話

「薪割りがどうしてそんなに大事なのか、いまひとつピンとこない」
そんな方もいるのではないでしょうか。

普段電気やガスが通っており、室内であればすぐに温められるため、実感できない人も多いかもしれません。

しかし、冬の災害時に大きな問題になるのが、きちんと暖を取れるかどうかです。

特に建物に避難できなかった場合、暖を取れない場合、命の危険にさらされてしまいます。

冬の暖が実際に重要だったという事例をここではいくつか紹介します。

近くに暖が取れる木があったから寒さをしのげた

東北大震災の際、電気やガスも使えない厳しい環境の中、冬の寒さを一晩乗り越えられたのは、暖を取るための「木」がたまたまあったからだったと言われています。

津波から逃れたがその後の寒さが辛かった」という声も少なくありませんでした。

建物に避難できる状態ではない場合、寒い屋外でなんらかの方法で寒さに耐えて一晩を過ごさなければいけません。

災害が起きた直後は救援やボランティアも入れないため、自分たちでなんとか対処する必要があります。

災害はいつ起こるのかわからないので、暖かい格好をして避難できるとは限りません。

子どもや高齢者だけではなく大人であっても、暖かい格好で避難できず暖も確保できなければ、生命の危険にさらされてしまいます。

そんなときに暖を取れる「備蓄木」があり、自分で「薪割」「火起こし」ができれば、自分や大切な人の命をご自身の手で守ることができますよ。

暖が取れたことでコミュニティの結束が強くなった

薪で暖を取るメリットは寒さをしのげるだけではなく、コミュニティの結束が強くなったという声を、岩手県釜石市にある「石村工業株式会社」代表取締役石村眞一さんからお伺いしました。

石村工業株式会社 代表取締役 石村眞一さん

石村工業株式会社 代表取締役 石村眞一さん 画像は「石村工業株式会社」HPより

東北大震災の時、屋内には暖房器具がありましたが、それでも外の校庭で焚き火をしていることが多かったです。そこで様々な情報を共有しました。

見ず知らずの人たちがここまで情報共有できたのは、薪の炎の暖かさや1ヶ所に集まれることもその要因だったかもしれません。

そこで様々な情報を共有した結果、他の避難所よりもコミュニティの結束が強くなり、人間関係や雰囲気もよくなったことを感じました。

災害時電気やガスだけではなく、携帯電話も使えなくなる場合が多く、近くのコミュニティの重要性は高まります。

石村工業株式会社代表の方の体験から、冬の焚き火はただ暖を取るだけではなく、コミュニティ内の団結を高めてくれる効果もあったようです。

薪割りは実際にどうやるの?

「でも薪割りは実際にどうやればよいのかわからない」
「力がないから、薪割りなんてとてもできない」

そうお考えの方も多いのではないでしょうか。

確かに一般的な薪割りはナタを使うため、扱いを間違えると重大な怪我につながる恐れがあるのは間違いありません。

しかし、備蓄木の薪割りはやってみるとそれほど難しくなく、女性や子どもでも簡単にできるんですよ。

使い方は簡単です。
薪を安全リングの中に通し、片手で薪を軽く支えながら刃に食い込む程度にハンマーで軽く叩きます。手の支えをはずし、引き続きハンマーでたたき割ります。
作業を始めるともっともっと使いたくなる面白さがあります。
薪の形を選ばないため、板材や端材も簡単に細かくできます。

引用:FIRESIDE公式ページ キンドリングクラッカー

このキンドリングクラッカーを利用することで、スピーディかつ安全に備蓄木を割ることができます。

そのため、災害時であってもそれほど時間をかけることなく火を起こすことができ、迅速に暖を取ることができますよ。

薪割りのやり方を知って「もしも」に備えよう

この記事では薪割りの重要性や薪割りが大切だった事例、備蓄木の薪割り方法について解説しました。

薪割りを一度体験しておくことで、災害時備蓄木を短い時間で薪割りし、迅速に「暖・明かり・炊き出し」に利用できる火を確保できます。

とはいえ、「備蓄木の薪割りは簡単」とは言ったものの、「本当に簡単に割れるのか不安」なんて方も多いのではないでしょうか。

日本森の十字社では、定期的に備蓄木の薪割りを体験できるイベントを開催しています。

子どもや大人含め「楽しかった」と好評で、あまりにも簡単に割れるので、「ストレス発散にいい!」なんて方もいるほどです。

一度体験してみると、薪割りのイメージが大きく変わりますよ。

ぜひ体験してみてくださいね。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

BICHIKU-BOKU
ブログ
Activity Report

ブログ一覧

お問い合わせ
contact us

まずはお気軽にお問い合わせ下さい! まずはお気軽にお問い合わせ下さい!

ご意見・ご質問や見学のお申し込み等、お電話もしくはWebより
お気軽にご相談下さいませ。

0594-46-5115

BICHIKU-BOKU
ブログ
Activity Report

ブログ一覧

お問い合わせ
contact us

まずはお気軽にお問い合わせ下さい! まずはお気軽にお問い合わせ下さい!

ご意見・ご質問や見学のお申し込み等、お電話もしくはWebより
お気軽にご相談下さいませ。

0594-46-5115