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災害時の暖対策に欠かせない備蓄木とは?その使い方・特徴・必要性

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「備蓄木ってなんなのかいまひとつよくわからない」
「備蓄木はどうやって使うものなのかよくわからない」
そう疑問に思う方も多いかと思います。

備蓄木は災害時や非常事態のときに、燃料にできる丸太のことです。

「ただの丸太では?」
「薪と同じなのでは?」

ただこの説明だけだと、この様に思われる方も少なくありません。
備蓄木はただの薪ではなく、災害時に活用しやすいよう配慮されているんですよ。

今回は備蓄木とは何か、わかりやすく解説します。
普段なじみない言葉だと思いますが、使い方も必要性も意外とシンプルです。

では早速その内容を具体的に見ていきましょう。

備蓄木はどうやって使うの?

備蓄木は60cmの丸太で災害時や非常時に、緊急で暖をとるために使います。
この説明だけではどうやって使うかピンとこないですよね。

ここでは備蓄木の具体的な使い方について見ていきましょう。
大まかには以下のような流れで使用します。

  • 備蓄木専用保管棚から備蓄木を取り出す
  • 備蓄木を細かく割る
  • 備蓄木専用焚き台を組み立てる
  • 新聞紙や着火剤を使用し、火を起こす

では具体的な手順を次で解説します。

備蓄木専用保管棚から備蓄木を取り出す

備蓄木保管棚
備蓄木は上の画像のような備蓄木専用保管棚に保管し、災害時自由に利用できます。
(※現在試作品のため、今後変更がある場合がございます。)

保管してある備蓄木は消費期限が3年となっており、長期間にわたり使用可能です。

この保管棚には備蓄木が約3㎥保管されており、備えられている備蓄木専用の焚き台を使うことで、約36時間使用できます。

備蓄木を細かく割る

備蓄木は普段丸太の状態で保存されており、実際に使用する場合には細かく割る必要があります。

「女性や子どもでは割るのは難しいのでは?」
そう考える人もいるかと思います。

そのような場合には、女性や子どもでも簡単・安全に割れるようキンドリングクラッカーを利用するのがおすすめです。

キンドリングクラッカー

出典:ファイヤーサイド キンドリングクラッカー

キンドリングクラッカーは上記の画像のように、刃の部分に手が入ることなく、上から備蓄木をハンマーで叩くことで安全かつ簡単に備蓄木が割れるよう設計されています。
そのため、女性や子どもでも安心して使用できますよ。

また細い状態の備蓄木は斧で簡単に割れます。

丸太の中には細いものと太いものの両方が保管されており、細いものから使います。
なぜなら細いものは火付きが良いため、最初の焚き付けに使いやすいからです。

ある程度火が着いた段階で太い丸太を使用することで、火を大きくできます。
太い丸太は長く燃えるため、一度火がつけば簡単には消えません。

備蓄木専用焚き台を組み立てる

備蓄木は効率よく燃焼できるよう専用の焚き台が備えられています。
その専用焚き台を次に組み立てましょう。

その焚き台はかご状になっており、空気を効率よく取り入れることができるよう設計されており、備蓄木の燃焼効率を最大限発揮させられます。

焚き台は分解式になっており、大人二人で簡単に組み立てることが可能です。
メッキ加工しているため、屋外保管でも問題ありません。

新聞紙や着火剤を使用し、火を起こす

備蓄木専用焚き台を組み立て、その中に割った状態の備蓄木を入れたら、最後に火を起こしましょう。

新聞紙や着火剤を使い、細く細かい状態になった備蓄木に焚き付けます。
キャンプファイヤーやBBQの要領とほとんど変わりません。

「でも普段BBQをしないから、本当に火起こしできるか不安」
そんな方も当然いるでしょう。

そんな方に向けて、日本森の十字社では年に1回火を炊くイベントを開催予定です。
いざというときでも安全に火が起こせるよう練習を行い、いざというときの災害に備えています。

備蓄木の特徴

備蓄木は、災害時の備蓄燃料として活用できる間伐材です。
「でも、備蓄木って薪とほとんど変わらないのでは?」
そう考える人もいるのではないでしょうか。

確かに一見すると、備蓄木はこれだけ見ると薪とほとんど同じように見えるかもしれません。
ですが、薪にはない以下3つの特徴があります。

  • 水や油を含み薪よりも長く燃える
  • 丸太状のため、薪ほどかさばらず保管できる
  • 薪よりも製造コストがかからない

備蓄木は上記の性質を持つため、緊急時に薪以上の扱いやすさを発揮します。
ではそれぞれの特徴を次で具体的に解説します。

水や油を含み薪よりも長く燃える

備蓄木は通常の通常の薪と比べて、長く燃える性質になっています。

通常の薪は少しでも燃えやすいよう乾燥させているため、水や油をほとんど含んでいません。
そのため、一度火がつくと、燃え尽きてしまうまでにそれほど時間がかからないのが特徴です。

薪は薪ストーブなどで使われるため、水分や油が残っていると、内部に汚れが付着しやすくなるため、乾燥させることが必須条件になっています。

これに対して備蓄木は、木の水分や油がまだ残った状態になっていることが特徴です。
薪と比べると少し火がつきにくいですが、水や油が残っている分火が長持ちします

丸太状のため、薪ほどかさばらず保管できる

備蓄木は薪と違い丸太の状態で保管されています。
そのため薪と比べると、かさばらずに保管できるのが特徴です。

薪は薪ストーブに入れるときに細かく割っていなければすぐに利用できなくなります。
薪は割った状態になっていることで、薪ストーブを利用するときにすぐに火をくべられるのがメリットです。
その代わりに保管するときにかさばってしまいがちで、薪は保管するために広いスペースが必要になります。

一方で備蓄木は丸太の状態で保管できるため、設置スペースを最小限に抑えられるのがメリットです。

備蓄木は幅2.2m・奥行き1.2mのスペースがあれば保管できるため、保管スペースもそれほど必要ではありません。

薪よりも製造コストがかからない

備蓄木は、薪ほど製造に手間がかからないため、製造コストがかかりません。
というのも、薪を製造するためには、あらかじめ薪を割るという工程が必要になるからです。

これに対して備蓄木は使用するときまで丸太の状態でよいため、薪ほど製造コストがかかりません。

備蓄木はどうして必要なの?

「備蓄木は災害のとき本当に必要なの?」
そう疑問の方もいるのではないでしょうか。

災害のとき食べ物や水の重要性については多く触れられていますが、暖をとることの重要性についてはあまり触れられていません。
ですが、地震などの災害で真っ先に問題になるのは水でも食料でもなく、寒さの問題なのです。

普段電気やガスが当たり前に通っており、住宅の中も快適なことが多いため、寒さがどれほど問題なのか、いまひとつイメージがつかない人も多いかと思います。

東日本大震災で被災された方の中には、「津波から逃れたがそのあとの寒さが辛かった」と言う人もいました。
暖をとることはそれほど重要性が高いのです。

特に小さな子どもや高齢者の方にとって、暖を取れないことは命の危険に発展することも。
いつ起こるかわからない災害に備えて、寒さ対策として多くの人に暖を提供できる備蓄木は重要な役割を果たします。

災害時の暖対策に備蓄木はおすすめです。

今回は以下の内容について解説しました。

  • 備蓄木の使い方
  • 備蓄木の特徴
  • 備蓄木の必要性

備蓄木は、災害時多くの人に暖を提供でき、安心できる環境を作れることが特徴です。
これで備蓄木はどんな使い方をして、なぜ必要なのか、大まかにイメージできたのではないでしょうか。

まずは自分の家の防災対策として、きちんと暖がとれる状態になっているかどうか見直すことから始めてみてください。

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