一般社団法人日本森の十字社(以下、日本森の十字社)は、限りある資源を無駄にすることなく使いながら災害に備え、その活動を通して災害に対する意識や自然資源の保護を普及啓発していく団体であり、「BICHIKU-BOKU(びちくぼく)」はそんな日本森の十字社の考えを顕著にあらわす「間伐材を利用した緊急時の備蓄燃料」のブランドとなります。
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現在、手入れが必要とされている人工林が増加していることが社会問題化しています。
その人工林の拡大をどうにかしないといけない、整備したいという想いと同時に、
ただ間伐するだけではなくその間伐材を何かに活用できないかと考えました。
手入れが必要とされている人工林の多くはスギやヒノキなどの針葉樹が多く、針葉樹は非常に火がつき易い為、備蓄燃料に向いているのではないかと考えました。
私たちはこれを「備蓄木(びちくぼく)」と名付け、緊急時により多くの人々の役にたてることのできるものへ変換しました。
そして、この「備蓄木(びちくぼく)」を通してより多くの人々に森に対する関心を持ってもらい、森とまちをつなげる手段になればと願っております。
「備蓄木(びちくぼく)」とは、災害時・緊急時に屋外で暖を取る際に必要な約60センチ状の丸太(備蓄燃料)のことです。
間伐から約1年間かけて生産します。
災害時・緊急時に屋外で暖を取る際に役立ちます。
専用の焚き台で備蓄木を焚けば、一度に大勢の人が暖を取ることが可能です。
冬に災害が起きた場合、暖を取れるかどうかは生命に関わります。
特に、高齢の方・小さなお子様にとっては非常に重要な問題です。
備蓄木を日頃から備え、年に1度実際に火を焚く防災訓練をすることでいざという時に役立ちます。
人工林に入り、木を間伐します。
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間伐した丸太を1.8メートル~2メートルの長さに切ります。
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間伐した丸太を更に三等分(約60センチ)します。
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その場所で丸太を約1年間乾かします。
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避難所や防災拠点に備蓄・保管します。
備蓄木(びちくぼく)を約3立米(㎥)保管することができます。大工さんに依頼して制作した保管棚であるため非常に頑丈であり、長期に渡って安全に保管することができます。また、使用する材は人工林に多いスギとヒノキを使用しているため間伐材の有効活用につながります。
制作 製材 有限会社大兵材木店(三重県いなべ市)
大工 西村信輝(三重県いなべ市)
大工 杉山一男(三重県いなべ市)
籠状になっているため非常に燃焼効率がよく、緊急時に最適です。
約1立米(㎥)分で約12時間火を焚くことができ、保管棚1棚分で約36時間暖を取り続けることが可能。分解式のため大人2人で組み立て、収納可能。角パイプにメッキ加工がしてあるため屋外での保管が可能。
制作 尾内鉄工所(愛知県弥富市)
東日本大震災で被災された方から「津波から逃れたがそのあとの寒さが辛かった」
という声をお聞きしました。私たちは、東日本大震災を過去のことで終わらせず、これから起こる災害に生かしていくことが重要だと考えています。
目標11:都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする
目標13:気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る。
目標14:海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する。
目標15:陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る。
目標17:持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
日本森の十字社の「備蓄木 BICHIKU-BOKUプロジェクト」の活動はSDGsへの取り組みの1つとなります。
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(代表直通:080-2658-4327)